一人用の台本です^^。

設定的には、女性と男性なので、2〜3人でもできますです。
元は、マインデッドブラットという吸血鬼のゲームをやっていて、慈愛の聖少女と吸血鬼の王の話を書こうと思ったのですが・・・。
そのまま、忘れ去ってしまった台本の遺物です;


______ユグドラシル____________________________________________________________________


その者は、月光にて照らされり。真紅の瞳ですべてを射抜き、真紅の爪にてすべてを切り裂く。その者、紅き生き血を啜りけり、啜りし者の魂囲わん。その者、やがては吸血鬼の王となる、真の名前はいずれも知らぬ


愛はすべて、愛は慈しみ、私はすべてを愛した、この世界の生きとし生けるものすべてを・・・やがて、愛は狂気となった、私を包むのは慈愛という名の狂気と狂宴・・・

違う!ちがう!!!チガウ!!、私が望んでいたのはこんな世界じゃない!こんなことはしたくない!!

私の心の叫びとは裏腹に、私は世界を壊す・・・終焉と静寂と永久の眠りこそがすべての者の安らぎと願って、私はすべてを屠り去る・・・

やがて私の前に、一人の吸血鬼が立ちはだかった・・・その吸血鬼は自らをヴァンパイアの王と名のる・・・私は、、自然と、この吸血鬼の王と死を紡ぎあった・・・

この・・・この人ならきっと私を止めてくれる、そんな想いを抱きながら、私はその人に慈愛と言う名の剣をむける・・・


つきはみは、やみのとけゆきことだまの、すべてをつつむ、ときのゆりかご。ゆりかごに、ゆられゆられてうまれしは、すべてをつつむ。すべてをつつむ、慈愛の言霊

ことのはは、すべてをつつみまいあがる、すべてを舞い上げ空に・・・慈愛をうけてふりゆくは、生をもった水なりき、みずはだいちにふりそそぎ。やがて大樹をうみださん・・・大樹は空に届きゆき

やがては白き実を降らす・・・それを人は雪と呼ぶ・・・雪は花となりにけり、やがては土に消えゆかん・・・土に消えいきその花は、やがて新たな大樹を成さん・・・。

雪花にはぐくまれし大樹はやがて、地に根をはりめぐらせ、すべてをささえる永久の樹となる。それを人は、ユグドラシルと呼びにけり・・・。

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