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ナレ　不問：

ジャリーじいさん　♂：

妻　♀；

男　♂；

＝＝＝＝＝＝＝＝本編＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ナレ
小さなあばら家に種を蒔く人が描かれた絵が壁に飾られている・・・。
そこに住む、一人の老人と妻である老女が何やらいい争っていた。

妻
「こ、この絵は、私のおじいさんの妹が買ってきて、、それからずっと、大事にしているものだと、何度もいっているじゃないですか・・・」

ジャリー爺さん
「ただの絵描きが描いたものがそんなに大事か！生活のために体を動かし働いているわしらのほうがよっぽど偉いわ！！そんなもの、燃やしてしまえ！」

ナレ
妻に怒鳴りつけ、ジャリー爺さんは、仕事先へと向かった。

男
「あー、おつかれさん・・・そういえば、ジャリーじいさん、絵もってたよな？あれって、まだあるのかい？」

ジャリー爺さん
「あ・・・？ああ・・・あると思うが、それがどうした？」

男
「いや、あれと同じ人が描いた絵を、どっかの人がえらい高値で買ったとか、聞いてさ」

ジャリー爺さん
「・・・ふ、ふん！どうせたいした値段ではなかろう！」

男
「いや、それが・・・」

ナレ
とんでもない額を聞いた、ジャリー爺さん。これで貧乏生活からおさらばだ！と、仕事もほっぽりだして、急いで家に帰った。
だが、壁に絵はなかった。

ジャリー爺さん
「お、おい！あの絵は、あの絵はどうした！？」

妻
「・・・今燃えているのがそうですよ」

ナレ
ジャリーじいさんが、目を見開き、燃えているものを見る、、燃える木々の中に、Ｇ　という文字が描かれた絵画が見えた・・・。

妻
「・・・ふふ、私たちはいま、数百万フランの札束で暖を取っているんですよ」

ナレ
歴史的価値のある絵と裕福な生活、両方を同時に失なわせた・・・まぁ、女を怒らせると怖いという教訓ですな。


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